- 歯周病
- Periodontal disease
- 初期なら痛みはほぼありません
歯の表面にはプラークと呼ばれる細菌の塊があります。1gのプラークにある細菌の数はなんと3億!さらに繁殖を繰り返すと周囲の歯肉が炎症を起こしてしまい、歯周組織の弱体化を招きます。この状態を「歯周病」と呼び、10代から進行が始まることもあります。初期は自覚症状がなく、気がついたときには抜歯するしかない状態にまで進行している場合もありますので、早期に発見し、治療することが大切です。初期であればほとんど痛みを感じずに治療が可能です。
食事をする以上、プラークの発生は防げるものではありませんので、当診療所ではプラークを「いかに除去するか」に焦点を当てた治療を行います。
歯周病が進行してしまった場合は、歯周外科治療による改善を試みます。
- このような症状が現れたら
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・歯ぐきが腫れている、出血がある
・歯がぐらつく
・歯、歯ぐきがしみる
・歯の隙間にものが挟まりやすい
・口臭が気になる
・歯ぐきが下がってきたこれらの症状が現れたら、すぐに当診療所までお越しください。
- 歯周病の恐ろしさ
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歯周病は中高年がなるものというイメージが強いですが、食生活を含めた生活習慣やブラッシングの方法、体質などによっては10代から症状が進行することがあります。
初期は進行がゆっくりであり、痛みもほとんどないため、自覚症状がほとんどありません。痛みを感じる頃には中度・高度にまで症状が進行し、最悪抜歯する以外に方法がない状態になってしまいます。
歯周ポケットの深くまでキレイにするには、歯科医師でも高い技術が要求されます。そのため歯周ポケットが浅い、つまり歯槽骨が溶けだしていない初期段階で治療を受けることが大切です。初期段階であれば痛みを感じることなく、歯のクリーニングのみで症状を抑制・改善することが可能です。 - 当診療所の治療について
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歯は歯槽骨という骨によって支えられており、歯周病が進行すると歯槽骨が溶け始め、歯を支えることができなくなります。
症状が軽度であれば、正しいブラッシングと歯間・歯周ポケットをクリーニングすれば改善が見込めます。
これはどちらが欠けてもいけないものです。歯科医が患者様のお口の状態を見られない日常生活で、患者様自身がケアを行うことがとても大切です。
もちろんケア方法やブラッシング方法などをしっかり指導いたしますのでご安心ください。さらに当診療所では、さまざまな治療方法をご用意しております。
初期治療で改善が見られない部位がある場合は、ご希望であれば以下の歯周外科治療を受けることができます。※治療には保険の適用が可能です。
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フラップオペ
症状が進行して深くなった歯周ポケットの歯肉を切開し、歯槽骨の形態修正を行い、普段のメインテナンスを容易に行えるようにします。
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GTR法
歯の土台となる歯槽骨が溶けてしまった箇所に対し、「メンブレン」と呼ばれる特殊な膜を用いて、骨の組織が回復するためのスペースを確保し、歯槽骨そのものの再生を図ります。
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エムドゲイン
豚の歯胚(歯周組織の原基)から取り出したエムドゲイン(エナメルタンパク質)を歯根に塗布。
歯槽骨・歯周組織の回復を図ります。