 
											- 歯髄温存療法
- pulp preservation therapy
- 歯髄とは
- 歯髄とは患者さまにはよく歯の神経とお伝えしているもので、 
 歯の内側にある、神経と血管の集合体のことです。
 歯にとって重要な役割が色々あります。
 歯に栄養を運ぶだけではなく、歯に伝わるさまざまな刺激を感知し、人の中枢に伝えることです。 歯髄があるから歯の痛みを感じ、その異変を察知し、むし歯などの症状を自覚できるようになります。
 また異変を感知した歯髄は、免疫細胞を活性化させたり、外部の刺激から歯を守るために第二象牙質の形成を命令するなど、防御機能を働かせる役割も担っています。
- 歯髄温存療法のメリット
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		歯の寿命が長くなる!! 歯髄がなくなると、新たにむし歯になっても気付かなかったり、歯への栄養供給がなくなるため、歯が脆くなったり、変色したりと歯の寿命が短くなります! 
 寿命は短くて5年、いろいろなリスクをコントロールできても長くて30年と言われています。治療回数が減る!! 成功すれば根管治療をしなくて済むため、治療の回数が減ります。 
 また一般的な保険の根管治療の成功率が30〜50%、つまり半数以上は根管治療をやり直すことに…そして最悪抜歯に至るケースも多いです。
- 歯髄温存療法の成功のカギは??
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		 ⚫︎徹底的な感染の制御 ⚫︎MTAセメントの使用 ⚫︎マイクロスコープによる精密で正確な手技 
- 3つの柱
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		 ⚫︎徹底的な感染の制御 
 ラバーダムというゴム製の膜を用いた防湿による口腔内細菌の流入、呼気による水分流入の防止。そして滅菌済みの新品のバーの使用により、感染の徹底的な制御を行います。 ⚫︎MTAセメントの使用 
 現状、歯髄温存療法において最も高い成功率(論文的には80−90%程度)が望める材料で、この材料の開発により歯髄温存が可能になりました。ただ保険では使えない高額な材料となっています。 ⚫︎マイクロスコープによる精密で正確な手技 
 マイクロスコープを使用するとこの画像のように明るく、そして拡大された視野で確実な治療が可能になります。
 肉眼では見ることが困難である虫歯の取り残しや歯髄の露出など精密な診断が出来ます。
- ①古い充填物を除去した状態(中でむし歯が進行)
- ②むし歯をとり除いた状態、歯髄が露出しているが、止血できている状態。 (感染が起こっている場合は止血できず、抜髄となります)
- ③洗浄後MTAセメントで露出した歯髄を被覆。このあと仮の詰め物で経過観察。
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				④1ヶ月後レントゲンとパルプテスター(歯髄が生きているか確認できる機械)で問題がない場合、最終的な修復を行う。
 この写真はダイレクトボンディングで修復。
| 項目 | 料金 | 
| 歯髄温存療法 | ¥35,000+税 | 
もしも歯髄が壊死した場合、根管処置が必要となりますが
その場合、自費の根管治療に限りかかる費用を¥20,000引かせていただきます。

